2020年私的ベストメディア
コロナ禍の1年、みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。
息子の保育園も4月後半から臨時休園、仕事もリモート前提となり、
いろんな場面でパラダイムシフトが起こりました。
今年のベストメディアにもそうした世相が反映されるのでしょうか?
それでは取り上げていきましょう。
過去の発表はこちら↓
2019 http://omiobeat.hatenablog.com/entry/2019bestmedia
2018 http://omiobeat.hatenablog.com/entry/2018bestmedia
2017 http://omiobeat.hatenablog.com/entry/2018/01/01/002353
2016 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20170101/1483274753
2015 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20160101/1451618894
2014 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20150101/1420084106
2013 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20140102/1388446727
2012 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20130103/1357172912
2011 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20120102/1325481341
1. シトロエン"C3"(2代目)
初の輸入車はフランス車!20代で買ったマーチ(2代目)も走行距離が7万キロとなり、ぼちぼち乗り換えようかとカーセンサーやグーネットを漁ること約1ヶ月。あれこれ比較し、理想のコンパクトカーに出会うことができた。
両サイドのエアバンプ(えだまめ)がキュートな現行C3(3代目)にも試乗したのだが、これまた最高の乗り心地。ただ2代目最大の特徴である「ゼニスウインドウ」も捨てがたく、漢の現金一括払いを良しとする妻の声もあり、中古車で探すことに。
粘りに粘って9月、2011年式ながらワンオーナーで走行距離わずか1.5万キロという優良車両が某ディーラーに掲載されたのを見て即日問い合わせ。家族全員納得での乗り換えだった。
ちなみに我がJr.さん、国産車・輸入車問わずヘッドマークだけでほぼ社名が言えます。
2. AVIOT "WE-BD21d-BK"
去年のベストメディアにも挙げた新進オーディオメーカーのAVIOT。完全ワイヤレスイヤフォンの使い勝手にいまいち慣れず、やはり首に巻けるタイプが欲しいと思ってヨドバシを訪れたところ、この商品が目に留まった。aptxHD対応の効果は絶大で、android端末の音像のクリアさはこのクラスのBluetoothイヤフォンとしては最上級だと思う。オススメです。
3. BlackmagicDesign "Atem Mini"
2020年、仕事で一番お世話になったやつ。マルチビューが出ない、OBSなしでYoutubeLive配信ができない、という弱点を除けば敵なしのスイッチャーだろう。PinP機能含め、うちの会社の女性社員でも簡単に使えるのは強い。
4. リーガルリリー "bedtime story"
J-WAVEのGroove Lineかなにかでたまたま"Gold Train"が流れていて、イースタンユースを彷彿とさせるサウンドと浮遊感のあるボーカルのミスマッチさに心奪われた。チャットモンチーより好きかもしれない。年末のCount Down Japanフェスで観られるはずだったのだが。。
我らがSSUSも3月のリリースイベントが延期、7月の再延期を経てなんとか秋に開催できました。君島大空に集団行動って、今考えてもとんでもない豪華な対バンだったなあ。
5. iiyama "XB2481GSY-B4"
マウスコンピューター iiyama モニター ディスプレイ XB2481HSU-B4 (23.8インチ/フルHD/AMVA/HDMI,D-sub,DisplayPort/昇降/ピボット)
- 発売日: 2019/07/08
- メディア: Personal Computers
緊急事態を境にPCモニタや椅子などのリモート環境を整えた方も多いはず。当方も中華製の安いゲーミングチェア、ベランダ作業用のアウトドア向けテーブルなどを買い揃えていく中で、高さ調整のできるモニタを比較してよかったのがこれ。BenQのエントリーモデルを使っていて色味(特に赤)がどうやっても合わず、IPSパネルのモデルで探していたところコスパ的に優れていたのがiiyama。メーカーのイメージはあんまり良くなかったけど、普通に使えます。
6. 羽田圭介 "羽田圭介、クルマを買う"
車探しの流れでなんとなく購入。路線バス乗り継ぎの旅での印象に違わず、目標に向かって冷静に猛進するさまを興味深く読んだ。最後の駐車場探しのところ、都内の駐車場事情の厳しさは初めて知るところで勉強になった。
7. Anker " Soundsync Bluetoothトランスミッター/レシーバー"
これも車関連。購入したC3は2011年式のエントリーグレード(セダクション)で、オプションもほとんどついていない状態だったのでナビも何もついていない。ただナビはスマホで十分だし、欲しいのはaptX/AAC対応のBluetoothオーディオくらいで、オートバックスや購入元のディーラーに聞くと10万はかかる。うーん。
幸運にもC3にはハンドブレーキ横にAUX端子がついており有線環境はあったので、どうにかできないかいろいろ思案したどり着いたのがこれ。TVなどの家庭内のAV機器をBluetoothヘッドホンで楽しむのがメインの使用法だが、これをAUXに繋いでレシーバーモードで車内に設置しスマホからBluetoothで音楽を流す、という形で運用している。
バッテリー非搭載なのが少々残念だが、シガーソケットからUSBで給電するだけだし操作も簡単。5000円で済んだ!
8. SABIAN "HHX Complex Medium Ride 20"
HHX Complex rules! 2019のベストメディアでは同シリーズの17"crashを取り上げたが、近年稀に見る素晴らしいシンバルだったのでライドも入手。クラッシュしたときのサスティーンがとにかく美しく、カップを叩いても雑味がなくボリュームも控えめなのにしっかり音が通る。SSUSのライブでも使用しました。
クリス・ジョンソンがとにかくかっこいい
9. 真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER - Switch
名作再び!ということで勢いでメリカリで落札。年末のアップデートで悪魔合体などの動作が改善され、ようやく本腰を入れてプレイ開始したところ。PS2版のマニアクスをやりこむためだけにPS2を買い、本作をプレイするためだけにSwitch Liteを買った。
10. ユーフラテス"コんガらガっち なにになって すすむ?の本"
趣味としての読書が完全に子育てにリンクしており、絵本の世界にどっぷりハマっている。といっても局所的なもので、コんガらガっちは今年出会ったにも関わらず一冊を残してシリーズ全巻制覇してしまった。
Jr.は動画のもこがお気に入り。父はたらす(キャラ設定が結構甘く、一人称がオレだったりぼくだったりするが、近年描かれる育ちの良さそうなたらすが好き)。
group-inou"Therapy"から生まれたAC部のイルカくんの絵本もあったりしり、これも最高。のんびリップ。
立川のPLAY!ミュージアム「かおてん」も記憶に新しいtupera tuperaも相当買い込んでいる。原点はやっぱり『パンダ銭湯』。
自分で読みたい!といったのはこれ。三鷹のよもぎBooksにて。
シールも大好き。 ダイソーのシール絵本はコンプしてしまい、知育ドリルについているシールでもよいことがわかり、数ある中からKADOKAWAのシリーズが至高だったので紹介。
子ども向けコンテンツはホントに勉強になります。
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ということで2020年版でした。
まだまだ自由な生活が訪れる気配はありませんが、
2021年も健やかに過ごしたいですね。
2019年私的ベストメディア
どうも年男(4周目)です。公私に渡ってそこそこ充実した一年だった2019。不可分所得の使い途を見直すためでもあるこの投稿を通じて、今年もざっくり振り返ってみましょう。
過去の発表はこちら↓
2018 2018私的ベストメディア - OMIOの投書箱2
2017 2017私的ベストメディア - OMIOの投書箱2
2016 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20170101/1483274753
2015 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20160101/1451618894
2014 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20150101/1420084106
2013 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20140102/1388446727
2012 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20130103/1357172912
2011 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20120102/1325481341
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(1) iPad mini 5 (第5世代)
スマホ2台持ち生活がやや煩わしくなってきたのと、通勤中にslackから動画まで手軽にいじれるタブレットの購入を考えていたところに、iPad miniが3年半ぶりのリニューアルと聞いて即決!iPad Pro(2017)を妻に譲り渡し、毎日のように使い倒している。Smart Keyboardが恋しくなることもあるが、MacBook Air(2019)も導入したのでそんなに困らないし、Sidecarのおかげで出先でも作業も捗っている。iPodの音質と思想に相容れずMacを避けるようになってから約10年、今年は私的Mac復帰年にもなった(でもAirpodsとかは使う気になれない)。
2台持ちからのりかえ検討中の方には、セルラーモデル+格安SIMをおすすめします。容量はお好みで。
(2) Google Pixel 3a
先代のメインスマホであるHTC U11 life、ヘッドフォンジャックなしスマホだったのだが、自分のライフスタイル的にどうしても有線イヤフォンというオプションが捨てきれず、結局お古で画面バッキバキのXperiaにデモ音源等のデータを入れておかねばならなかった。iPad miniはジャックありだが、容量的にひとつの端末に音楽も動画も保存しておくには頼りない。そんなタイミングで発売されたのがこれ。ミドルレンジでHTC製、ジャックあり、カメラ性能も格段に上がって6万円以下。Pixel3に比べてもコスパ、ニーズ共に満たしてくれる良機だ。純正ケースもいいかんじ。使用開始直後、デフォルトだと夜間のバッテリーの減りにビビるがDigital Wellbeingの仕業なので慌てずに。
(3) Spangle Call Lilli Line "Dreams Never End"
そのiPad miniやPixel3aで2019初頭によく聴いた。最初は音数少なめで地味な印象だったが、4月の結成20周年ライブ@EXシアターでのパフォーマンスが素晴らしく、特にM4は冬から春にかけての冷たい風の吹く日の夜にマッチする。2020年2月のオールタイムベストアルバムの特典がこのLIVE映像DVDなので要チェック。
シカゴ音響系のリバイバルでいうとTortoise"TNT"発売20周年とかもあったね。ジョンマッケンタイアの相変わらずムッキムキで繊細なドラミングにはため息しか出ませんわ。
個人的にはジョンマッケンタイア観るならThe Sea and Cakeなんだけど、"Any Day"(2018)も良かったなあ。
その他、洋楽ジャンル問わず聴いたもの。結構ベタなのもあるのは、spotifyのプレイリスト巡りが捗った結果。
2019年以外のリリースだとこれ。
(4) 在日ファンク "再会"
リリースは2018だけど今年よく聴いたので。アルバム的にはシリアス味が増した分、前作"レインボー"のおちゃらけた感じの方が好みなのだが、主題歌となったドラマ「面白南極料理人」含め良作だった。M10"ハートレス"でいつも泣けるのよ。
息子のお気に入りはこれ。熊をジビエにするところで毎回「たべられちゃったー」とごちる。
"ぬるまゆファンク"も同じくらい好き。
J-ROCK系だとミツメ"Ghosts"、NYAI"HAO"、集団行動"SUPER MUSIC"あたりが再生回数上位だった模様。SpotifyのおかげでCD買ったのは黒木渚"檸檬の棘"初回限定版くらいか。シングルカット曲の演奏陣が豪華だっただけにアルバム全体の出来がちょっと期待外れ。
あと筆者フォロワーの方はSSUSを要チェックください。
2019以外だとこれとか。とにかく仮面ライダー主題歌を聴かされた一年だった。
中村佳穂""AINOU"(2018)も、友人の結婚式のBGMに使われててグッときた。
(5) Aviot "TE-D01d"
完全ワイヤレス初体験。日本の音にこだわるだけあって耳障りのよいサウンドバランス。apt-X対応で値段も1万ちょっとだし、何よりバッテリーの持ちがハンパない。チャージングケースは誇張なしで1ヶ月近く充電不要。sonyのWF-1000XM3買いそうになってたけどやめといて正解だった。
去年買ってAVIOTとも併用しているMEE Audio。ドンシャリ系でなかなか気に入ったので有線のイヤモニも買ってみた。出力が低いのか音量があまり出ないのが気になるものの、5000円でこのクオリティならビギナーには文句なしだろう。
(6) SABIAN "HHX Complex Series"
2019年12月にようやく日本でも販売解禁となったのでまだ購入こそしていないが、間違いなくここ数年の中でもベストなシンバル。クリス・ジョンソン補正もかかっているものの、歴代のHHXシリーズのハンマリングを融合させたという深淵でダークなトーンは唯一無二。年末に試奏した感じではKジル系だが、ハットもライドもベルから放たれるパワーが凄まじい。セットに一枚ポンと入れるのでなく、すべてComplexで揃えたくなる魔性の魅力を備えている。全部買ったら20万はくだらない!
縁あって今年はSHIBUYA O-EASTで生演奏するという機会を得たのだが、そこでは去年まで買い溜めたアレコレのシンバルに加えてSABIAN HHX Omni 19で挑んでみた。サスティンの短い組み合わせだったのでロックナンバーには若干物足りなかったものの、ひとつの理想形に到達した感があった。
その他、ドラム関連でピン留めした動画。
カナダのロブさん。勉強になります。
(7) YAMAHA "FP8500B"
Zennの2000円のペダルが1年ちょっとであっさり壊れたので、久々に真面目に探してみた結果がこれ。YAMAHAでベルトドライブといえば新旧FP720が定番だし、DWなんかもあったけど、こっちの方が自分の足には合っていた。楽器=ヴィンテージ信仰みたいなのって個人的にはあんまりなくて、例えばスネアの定番であるLudwig LM400も現行モデル使ってるけどフツーにいい音するしメンテしやすいし言うことない。
ドラムアクセサリー類では、去年あたりからメインのスティックがLERNI H-140GY(屋敷豪太モデル)になった。長さはこれまで使っていたものより少し短め。夏前からドラムレッスンに通うようになり、グリップの使い方を矯正する中でこのサイズ感に落ち着いた。
(8) 仮面ライダーゼロワン "DX飛電ゼロワンドライバー"
Jr.さんもついに変身ベルトデビュー。これまでライドウォッチ、ロックシード、シフトカーなどの小物だけで耐えてきたが、やっぱりドライバーは必要だった!プログライズキーを差し込む時に多少まごつくものの、変身までのシンプルさと動物モチーフのキャッチーさで遊びやすさ満点。さすがレオンチャンネル「2019年買ってよかったおもちゃランキング」3位である。
Jr.さん向けアイテムでは3歳の誕生日プレゼントだった「トミカ ぐるぐるシュート!!」もコンスタントに遊んでいる。総トミカ台数は100台近くとなり、仮面ライダーグッズ、おままごとトントンとともにTOP3玩具となっている。父親的にはランバイクもやってほしいんだが。
知育グッズだとKADOKAWAの頭脳アップドリルシリーズと、アンシャンテのお風呂に貼れるシリーズ。いずれもいかにも幼児っぽい(典型例が学研)テイストでないところが評価できる。
(9) BRITA "ファン"
オフィスではもっぱら水を飲んでいる。2018年のある時期まで浄水器が設置されてとても便利だったのだが、撤去されて途方に暮れていたところ、妻からブリタの存在を教えられた。この浄水ポット、本当に使いやすい。季節関わらずガブガブ飲んじゃう自分にはもうちょっとサイズが大きければ最高なんだけど、見た目もスマートだしマクストラプラスカートリッジの浄水機能も上々である。
会社のデスクがとにかく狭くキャビネットもないので、PC周りだけでもスッキリさせたいといろいろネットサーフィンしていたところ、3000円以下で多機能モニター台が手に入ることがわかり、こちらの商品を購入。プラスチックなので強度にはやや難ありだが、Win/MacのノートPCを使い分ける際に台の下のスペースが非常に効果的。なおUSBの充電口はほぼ使っていない(前面にあるのが案外邪魔)。
(10) "イエスタデイ"
2018年がクイーンの年なら2019年はビートルズ、というほどのヒットにはなっていないながら、世界中の人々(主人公ほか数名除く)がビートルズの存在を忘れてしまった世界というテーマ以上に、主人公の甘酸っぱい恋愛を描いた青春映画として純粋に楽しめた。各曲のアレンジもイケていて、ラストシーンの海岸ホテル屋上でBPMの上がった"Help!"は特に印象的。
映画・ドラマでは"スキャンダル専門弁護士QUEEN"。作品自体は正直駄作だが主題歌にmiletを起用したところに一票あげたい。洋楽を真似て日本人好みにするのではなく、洋楽歌手が日本語で歌を歌ったようなアプローチには好感が持てる。ほか、いずれもTVerで。"フルーツ宅配便"、"わたし、定時で帰ります"、"東京独身男子"、"べしゃり暮らし"、"ノーサイド・ゲーム"、"まだ結婚できない男"、"抱かれたい12人の女たち"。このへんはもう一度観てもいいかも。
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最後に。今年はなんといってもこれ。いいかげんチケット当たりませんかねえ。
ということで、2019年ベストメディアでした!
今年もよろしくお願いします。
2018私的ベストメディア
2018年もあっという間に過ぎていきました。時勢に乗ってサブスク(spotify)開始したり、買い替え文化(メルカリ)導入したりと細々とした変化はあったものの、全体として昨年同様、子育て中心の一年でした。2019年はもっと外食とかライブいったりしたいっすね。
ということで、さっそくいきましょう!
過去の発表はこちら↓
2017 2017私的ベストメディア - OMIOの投書箱2
2016 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20170101/1483274753
2015 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20160101/1451618894
2014 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20150101/1420084106
2013 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20140102/1388446727
2012 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20130103/1357172912
2011 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20120102/1325481341
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(1) オトッペ歌唱部 "恋するなべぶぎょう"
保育園から帰還~夕ご飯までの夕方5時~6時過ぎの子どもゴールデンタイムにひしめく人気番組たちの中で、ひときわ独自の世界観を放つオトッペ。一度聴いたらなかなか耳から離れないのは大人も一緒で、案の定spotifyで繰り返し再生した。新曲の"バラバラバンバ"も素晴らしいが、メシがうまくなるこちらに今回は軍配。
妻の影響で父子ともにライダー漬けにされたため、日曜朝はスーパーヒーロータイムが恒例に。ジオウはもちろん過去の主題歌もいろいろ聴き漁った。オーズの"Anything goes!"、ダブルの"W.B.X."、ビルドの"Be The One"なんかは息子もカラオケデビューできそうなレベルで歌える。直近ではフォーゼの"Swith on!"が一家でお気に入りである。
息子向けメディアという謎のくくりでいうと、1歳半~2歳半という言語の発達がめざましい期間にあって、仮面ライダー大図鑑とこのリングカードの貢献は大きかった。表がひらがなと絵、裏が英語になっているシンプルなフラッシュカードが80枚。最初は「うし」くらいしか言えなかったが、今では「おやすみなさい」や「はしる」といった抽象的なことばも絵柄で識別できるようになっている(ものによっては「こうえんぱーく!」と日英まぜこぜて覚えている)。
(2) 太陽コンピューターfeat.YeYe "おねがい世界"
正体不明の音楽ユニットがYeYeをボーカルに起用した隠れた名曲。去年、仕事でお目にかかる機会のあった横田真悠さんが踊ってます。ドラムの堀正輝さんは米津玄師やDAOKOのバックでも叩いており今後も注目しよう。
邦楽部門ではtricotが出演したAudiotree Liveの映像をよく観た(spotifyでも聴いた)。中二病丸出しの作風からいい具合に力の抜けた演奏で、新ドラマーのタイム感にもマッチしている。一曲目の"ブームに乗って"でかなりアガる。
cero "POLY LIFE MULTI SOUL"、折坂悠太 "平成"、mabanua "Blurred" などのミュージックマガジン勢も耳を通したが、イエモンが全曲録り直した"THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST"、まさかの歌手デビューを果たした小西真奈美 "Here We Go"も印象的。ジェニーハイ "ジェニーハイ"は、ゲス川谷の否定しがたいプロデュース能力の高さに恐れ入った。
(3) Mock Orange "nines & sixes" (1998)
1998年にリリースされたモックオレンジの1stアルバム。現在のフォーキーな曲調からはほど遠い最初期のプログレ感満載のサウンドは、高校生当時のバイブルのひとつだった。あれから20年。まさかのアルバム再現ツアーで来日との情報をライブ前日にキャッチし、代田橋feverに駆け付けた。これがここ数年で間違いなくベストのパフォーマンス。メンバーは軒並み中年太りしてたけど、変わらぬ日本への愛と美しいメロディに酔いしれた。
洋楽部門。サブスクの副作用であるアルバム単位での聴取習慣は確かに薄らぎ、聴き通すにも20~30分のミニアルバムが限度に感じられつつある。他方、モックもそうだが「今年リリースされた」という同時代性が薄まり、過去作でも新作のように味わえるのは利点といえる。掘り出し物といえばTTNGとか?
2018年縛りで考えると、Delta Sleep "Ghost City"、Chris Dave and the Drumhedz "Chris Dave and the Drumhedz"、Mitski "Be The Cowboy"なんかはよかった。
これもAudiotreeじゃねえか!あと洋邦問わず悲しいニュースとしては、Minus The Bearとねごとの解散もあったなあ。逆に面白かったのはCHVRCHESと水カンのコラボ。
(4) "ブラックスキャンダル" (読売テレビ)
山口紗弥加初主演で一部の熱い注目を浴びた深夜ドラマ。脚本自体は同枠で放送された"ブラックリベンジ"(2017)のトレースだったようだが、演者も筋書きもなかなかのサスペンス。小川紗良なんかはこれきっかけで売れそうな気がする。2018年初頭に"ホリデイラブ"の怪演で注目を浴びた松本まりかもきっちり出てる。
今年はTVerで見逃しドラマのチェックがはかどった。"恋のツキ"は原作マンガよりおしゃれに寄せた内容ながら、徳永えりの幸薄キャラがクセになる。"隣の家族は青く見える"をはじめドラマ出演が続いた高橋メアリージュンはポスト野波麻帆を予感させる活躍ぶり。その野波さんも"サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻"(主演・栗山千明)の最終話にサイコパス役で登場し、健在ぶりを示した。
ナビゲーター蒼井優を前面に打ち出した”このマンガがすごい!”も全話観た。アイドルソングって元々興味ないんだけど、アンジュルム"タデ食う虫もLike it!"はこのドラマのおかげで気に入った。
(5) 川崎昌平"労働者のための漫画の描き方教室" (春秋社)
装丁のラフなイラストは裏腹に、ソフトカバーながら472ページの大著。ハウツー本というよりは哲学書に近い。要はマンガに限らず「労働者でありながら自分の趣味を活かし、かつ本業を含め人生をいかに楽しくするか」を考える一冊である。
浅野いにお氏との再婚で話題の鳥飼先生。新作ラッシュに沸いた一年でもあったが、その恋愛の様子を綴った日記が書店の売れ行きも良いようだ。個人的には男性が絶滅危惧種となった世界を描いた "マンダリン・ジプシーキャットの籠城" がヒットだったけどな。
なんかメタっぽい選書になってるマンガ部門だが、日生マユ"放課後カルテ"がついに完結!のほか、新作もそこそこ充実している。荒井ママレ "アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり"は、医療系ではまだブルーオーシャンだった薬剤師にスポットを当てており、そのままドラマ化できそう。真造圭伍 "ノラと雑草"も、少女の貧困をテーマにした社会派マンガ。他方、石川香織 "ロッキンユー!!!"は世間的な評価に比べて少年誌っぽいスピード感というか軽さがどうも好きになれない(向井秀徳(ひでのり)の誤植も編集者のわかってない感が出てる)。
(6) Meinl 20" Byzance Vintage Sand Ride Cymbal
前出のMock Orangeのドラムがターク系(岩肌のようにごつごつしててジャズ向きの乾いた音がする)のシンバルを激しくクラッシュしているのがカッコよく、同じようなシンバルを探し求めていたところこちらを発見。ドラム歴20年にして初マイネル、ペーパーシンなのにピング音がしっかり出る素晴らしいライド。みくびってました。
2018年後半にバンド関連で動きがあったので、シンバル(機材)欲が高まっている。現在はこのSand Rideに加えて、メルカリで見かけたBosphorus Silverというプロトタイプシリーズの17インチクラッシュ、高井戸のカノウプス実店舗で偶然見つけたTurkish Siriusシリーズ(絶版)の18インチクラッシュがメインとなっている。
drumeoというドラム専門の教則映像を扱っているYoutubeチャンネルがあって、ベニーグレブはそこで知った。今年は川口千里ちゃんが出たりジョナサン・モフェットがマイケルジャクソンの名曲を叩いたりとなかなか見ごたえがある。
(7) HTC U11 life
スマホを1年で1台ずつ乗り換えていく(2台持ちなので)生活に慣れてしまい、1台分のコストを下げるためSIMフリーのミドルクラスを導入するようになった(でもGoogle Pixel 3は気になる)。本家のU11やU12がキャリア向けのハイエンドモデルなのに対して、格安SIM向けのU11 lifeは5.2インチスクリーン、Snapdragon 630のRAM4GB、カメラもバッテリーもそこそこと、当方のニーズにベストマッチした。
ガジェット部門ではiPad Pro 10.5(2017)の導入もあった。店舗であれこれいじってみたものの、タブレットだけはiPadには敵わんわ、というかんじ。当方、なるべくApple製品避けたいおっちゃんです。
MEE audio EarBoost EB1 Bluetoothイヤホン 聴覚補正 アプリ EB1-GM
- 出版社/メーカー: MEE audio
- メディア: エレクトロニクス
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例えばワイヤレスヘッドホン。世間的にはAirpods全盛だが、あれマジで耳腐るっす。その点、androidユーザーは自分で選ぶクセがつくのでいろいろ試した上で買う人が多い印象。このMEE audioなんて聞いたこともないメーカーだけど、流行りのイヤホンにはないドンシャリ系で聴覚補正できるアプリまで対応している。そもそも去年初めて買ったBluetoothイヤホンがSBC対応だったので、EB1がapt-Xになっただけでも驚きの音質向上なんだけど。
しかしスマホ本体からイヤホンジャックが廃止されるせいで、ワイヤレス環境に半強制的に移行させられている今の状況はどうも解せない。「イヤホンジャック」「ハイレゾ」「ワンセグ」搭載みたいな機種、SIMフリーではそうそうないし。ONKYO GRANBEATの後継機とかはよ出んかな。。
(8) NEO GEO mini
NEOGEO mini【Amazon.co.jp限定】「TWINKLE STAR SPRITES」STEAMコード 配信
- 出版社/メーカー: SNKプレイモア
- 発売日: 2018/07/24
- メディア: Video Game
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餓狼伝説育ちのアラサーを心を打った名機。筐体サイズに合わせたボタン配置はかなりクセがあるものの楽しめる。2018年7月の発売当初は即完売、amazonでも入荷待ちが続いた。既存タイトルより8作品も増やしたクリスマス版を発売するなど後出しじゃんけん商法が目立つのは玉にキズだけど、ゲームのハードを買うなんて十何年ぶりの出来事なのでとっても新鮮。
(9) Uniqlo "ネオレザーシングルライダースジャケット"
妻がセクシーダイナマイトのライダースジャケットを購入したので対抗してみようと思ったわけではなく、単純に店頭で羽織ってみたら暖かかったのと、2,990円という値段につられて買ってしまった。これが想像以上に使える。何よりユニクロには到底見えない。今冬のメインとなっている。
(10) 国立商店 "Lファス テックウォレット"(ブリティッシュグリーン)
2代(約7年)に渡ってコーチの長財布を愛用してきたものの、ぼちぼち飽きたのとカード地獄から抜け出したかったのもありこちらを購入。深緑のカラーリングが美しく、革の匂いもしつこくなくて好き。小銭スペースがないのは想定外だったが、おかげでコインレス(→PASMO)・カードレス(→アプリ)生活への移行が捗った。ちなみに推奨例のようにスマホまで入れると厚みがそこそこ出るので少々使いにくい。とはいえ普段使いでスマホをサイフに格納することはあまりないし、建て替え用のレシートをひと月分入れるのにちょうどいい。
入れ替えに合わせてミニ小銭入れを買ってみた。幅9 × 奥行7 × 高さ2cmと極小サイズで手にもよく馴染み、気に入っていたが1ヶ月足らずでまさかの紛失。。今は700円のキーケース兼小物入れを使ってます。
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以上、ベストメディア2018でした!
みなさんのおすすめメディアもぜひ教えてください~。
(1月3日追記 )
2018年の目標
①今年こそ東北の名湯につかる
②プレゼンで食えるレベルになる(ための足場づくり)
┗ プレ検
┗ 作文道場主宰
2017私的ベストメディア
(はてなダイアリーから引っ越しました)
賀正。戌年ですか。
2017は子育て2年目に突入し、可処分所得はさらに減少。交際費がほぼゼロに近付いた一方でガジェット等の購入はそれなりにあった年でした。音楽やマンガなど本来のメディアは少なめですが、年始の恒例行事ということで今年もお楽しみください。
過去の発表はこちら↓
2016 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20170101/1483274753
2015 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20160101/1451618894
2014 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20150101/1420084106
2013 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20140102/1388446727
2012 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20130103/1357172912
2011 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20120102/1325481341
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(1) 集団行動 "集団行動" / コシュニエ "OVERKILL"
邦楽部門は甲乙つけがたい2組をチョイス。まずは「元相対性理論の~」という肩書き不要な唯一無二のポップネスを見せつけた集団行動の1st。西浦さんのドラミングも軽快でよい。やくしまるえつこの声がいまいち受け付けないという人にこそオススメしたい。
コシュニエは昨年の本稿に引き続きの登場。夏に下北沢で初めてライブを観たのだが、演奏力もさることながらMCの時間まで込みで全曲プログラミング(ボーカルの声で「MC、アトサンジュウビョウ」などとアナウンスされる)していてなかなかシビれた。M2の"透明"は今年一番聴いた曲かもしれん。
Wellcome to the showhey house / NYAI
次点はNYAI"OUT PICTH"。前作までの(いい意味での)素人くささを保持しつつ、「草野マサムネも注目の!」みたいな期待感をうまくサウンドに昇華させた一枚だ。ジョアンナ姉さんのタイトなドラミングも必聴である。
変わり種ではMaison book girl"image"。「アイドル×メタル」の次は「アイドル×変拍子」で新しい世界観を見せてくれた。あとtoddle"Vacantly"(2016)。"Bitter Hours"のバンドワゴネスク感はここ10年でも屈指だろう。久々にさよポニらしい抒情的なメロディが泣ける、さよならポニーテール"夢みる惑星"もぜひチェキラー。
動画レベルでは妻の趣味でDAOKO×岡村ちゃんの"ステップアップLOVE"もよく視聴した。そういえば全部女性ボーカルっすね。
(2) 岸啓介 "一生使えるプレゼン上手の資料作成入門"
非デザイナー向けのデザインをテーマにした本がここ数年流行している。個人的にもその類の書籍が書店に並ぶと必ず目を通すにしているのだが、こういう勉強こそ大学生のうちにしておくべきだったと痛感する。まずはいいデザインをたくさん見て、マネして、社会人になって知識がついてきたときに初めてこうしたテクニックが活きてくる。ただ漫然とofficeリテラシーを教えるよりもこういう視点が欲しいですなあ。
類書としては樋口泰行・山内俊幸・森嶋良子『プレゼンに役立つデザインの法則50』(玄光社)、高橋佑磨・片山なつ『伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール』(増補改訂版、技術評論社)、平本久美子『やってはいけないデザイン』(翔泳社)の3冊をオススメしたい。
(3) NUARL(ヌアール) "NB20c wireless earphone"
NUARL(ヌアール) Bluetooth ワイヤレスステレオイヤホン マイク付き IPX6相当 耐水 グレイ NB20C-GY
- 出版社/メーカー: NUARL
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: エレクトロニクス
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理由は後述するが年末から夜のジョギングを始めたこともあり、Bluetooth対応デバイスが生活する上で不可欠になってきた。そんな時にたまたま愛用していたDENONのAH-C720が断線してしまい、保証期間内の無償交換のため替えのイヤホンを探しにヨドバシに行ったところこちらを発見。ハイエンドモデルのNB10R2よりもドンシャリ系で自分の耳に合うし、ループ型フックの装着感もよく走っていてもほぼズレない。コスパ的にもお試しとしては満足度の高い製品といえる。
不満があるとすればBluetoothの接続状況。普段はXperia XZとの接続で胸ポケットに入れて使用しているがそこそこ音がブツブツ切れる。親機との相性もあるのだろうが満員電車なんかだと顕著である。このへんはiphoneもイヤホンジャックをなくすご時世、日進月歩で進化するテクノロジーに期待したい。
公式サイトもかっこいい。
仕事で必要になったのでJBL GO(小型Bluetoothスピーカー)を購入したところその便利さにハマり、DENONのEnvaya Mini(DSB-100)をメルカリで買ってみたところこれもビンゴ。サイズに見合わない重低音でベッドでゴロゴロしながらのYoutube閲覧時に役立っている。と思ったら年の瀬にenvayaリニューアルとの一報が入りちょっと複雑な心境。。
Denon ポータブル Bluetoothスピーカー Envaya Mini [ ブラック&ブルー ] DSB-100
- 出版社/メーカー: D&M
- メディア: Personal Computers
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(4) MOLESKIN "IDバックパック"
「マザーハウスのリュックを休ませながら使いたい」「防水とまでは言わずとも防滴くらいのサブバッグ」「以前使っていたマンダリナダックのバックパックに匹敵する収納力」という意図で山手線沿線を捜し歩いていたところまったく見つからず、京王アートマン聖蹟桜ヶ丘店だけが展示販売していた。3色あるがグレーをチョイス、サイズ違いもある。
見た目のスマートさに反して外ポケットが一箇所だけ(なぜ背面に作らなかったのか)で中仕切りもざっくりした作り、カバー留めのゴムはいかにもビロビロになりそう(案の定使用半年弱ですでに伸び気味)とバッグメーカーとしては後発組だなあ、という感は否めない。もっと文具メーカーの強みやらしさを活かした続編モデルに期待したい。
装身具部門(?)、次点はknotのアドバンスシリーズAC-39。Made in Japanで数年前に名を挙げたメーカーだが、こちらも購入1ヵ月でクロノグラフ秒針がデフォルトでズレてしまいげんなり。むしろ寝間着用に買った無印の着る毛布ベストを紹介しておくべきか。ぬっくぬく。
(5) VAIO "VAIO Phone A"
悪名高いHTC J Butterfly(HTV31)がいよいよ勝手に再起動などの末期症状を示したため買い替えを検討していた春先。すでにauからUQmobileに移行していたため、いったんは後継機のHTV32をメルカリで購入するもUSB端子がtype-Cだったこと(当時はまだ抵抗感があった)、SIMロック解除まで3か月近くあったことがネックとなり、なかなか使えずにいた。
そんな折、まさに絶好のタイミングでプレスリリースが出たのがVAIO Phone A。中華系メーカーから距離を置きたかったこともあり、格安スマホへの興味も手伝って発売当日に即ゲットした。カメラ画質がおもちゃレベルなのを除けば、通話&ブランジングに特化すれば使用には支障ない。UQモバイル/mineoの2台持ちでも使用料はau時代の半額近いのだから、格安さまさまだ。
なおHTV32はそのまま売り流し、メイン機としてXperia XZの白ロムを別途購入。ちなみにauの白ロムは2017年夏~年末にかけてSIMロック解除のルール変更があり、非常に複雑なのでしばらくは注意が必要だ。もっとも2017年8月以降の発売モデルは(au系列のMVNO利用に限り)わざわざauショップやau公式サイトでSIMロック解除手続きをしなくても使えるようになるらしいけど。
2017年auスマホのSIMロック解除ルール変更で何がどうなる?白ロム運用・格安SIM利用時の注意点 – モバイルびより
(6) TOTORRO "Come To Mexico"
TOTORRO - Yaaaago (Official Video)
2015~2016はDelta Sleepイヤーだったが今年はこれ。バカテクというほどでもないが古き良きインストマスロックを届けてくれた。しかしこの微妙なバンド名はなんなんだ。
洋楽部門はやや不作。ジャケ写が強烈なThundercat"Drunk"はミュージックマガジンでも複数部門でノミネートされていた通り、既存のジャンルに留まらないサウンドの広がりがある。Enter Shikari "The Spark"は結成10年目の円熟味はあるがコミカルならコミカルに、シリアスならシリアスにもう一皮むけてほしい。
発見といえるのはJamire Williams初のソロアルバム "Effectual"。見た目はただの変なジャズドラムおじさんなんだけど、10色ぐらい絵の具をかき混ぜだような、文字通りアヴァンギャルドなレコードだ。
本稿執筆中に流していたJapanese Breakfastも調べたら新譜("Soft Sounds From Another Planet")が出ていた。bandcampでざっと聴く感じこれもよさそう。しかも先月来日してるし!
(7) ZOOM "Zoom Q2n Handy Video Recorder"
バンドサウンド録画用カメラというニッチな市場がありまして。草分け的存在であるZOOM Q3が2009年に登場して以降、HD対応機種が発売されるなどZOOM一強時代(も何もこんなニッチな商品を作る会社がなかった)がしばらく続くのだが、2013年末にようやくSONY HDR-MV1が発売。市場価値を大いに押し上げるも、MV1の後継はなかなか現れず(しかもこの度生産終了)、暗雲が垂れ込めていた。
そんな中、2015年~2016年にかけてZOOMが次々と新機種をドロップした。ハイ~ミドルエンドモデルのQ8/Q4nに続き、最後に発売されたのがこのQ2nである。相変わらずカメラ性能はオマケ程度だが音質はさすがのクオリティで、ゲイン調整もオート3タイプ、マニュアル10段階まで可能。ドラムセットの録音でも歪むことなく、かつ音全体のバランスを整えてくれる。
Q3の画角が4:3でいい加減16:9のカメラにしようと思って購入。2万円弱という値段設定も嗜好品としては高評価だろう。一家に1台、Q2n。奥さんどうですか。
(8) マキタ "CL107FDSHW"
今の家に越してきてから掃除はもっぱらクイックルワイパーとコロコロで済ませてきたのだが、子供部屋の引き戸のレールにゴミが溜まるのがイヤでイヤで、いい加減掃除機を買おうと思っていた歳末大そうじ。ちょうど誕生日プレゼント交換の時期だったので妻にコードレスクリーナーをねだることに。
マキタはもともと職場の業務用掃除機として使っていて馴染みがあったし、軽さや予算を考えてもベストチョイスではあった。ただスイッチがトリガー式(握るたびに)でとにかく疲れるイメージだったので、家庭用機種にはスイッチ式(オンオフ切替可)もあることを知って君に決めた状態に突入。地元の島忠でたまたま上記機種が安売りしていたのも運命を感じる。
さっそくあの憎きレールの上を滑らせてみると――うん、面白いようにゴミが取れる。個人的にはヘッドにブラシがついていないので髪の毛が絡みつかないのもポイント。あれめっちゃ腹立つし非衛生的だよね。
しかし紙パック式=スイッチ式、カプセル式=トリガー式、という組み合わせしかないのはランニングコスト的にちょっとなあ。理想はカプセル式=スイッチ式だったのだが。
(9) りょかち "インカメ越しのネット世界"
世間はインスタ映えな一年だったようだが、この方、うちの大学のオーキャンでもゲスト講演頼みたいと思ってたくらい、今どきの女子たちの雰囲気を素朴に、かつ的確につかんでいる印象がある(某元女子高生社長なんかよりも)。たとえばこんな件。
「自撮り」がテーマとして取り上げられるとき、「別人みたいに盛れる! 詐欺だ!」とか「自分が大好きな自撮り女子」とか、少し一般人とは違うことを取り上げるような尖った話題が多い。(中略)しかし、自撮り文化はface swap機能を皮切りに、とっくの昔に「可愛い自分を撮影したい女子」だけのものではなくなっている。(中略)動画や画像で日常を発信することはもはや、多くの人にとって日常の一部である。
発売時にやってたりょかちBarにもむちゃくちゃ行きたかったのだが、所用のため断念。。
ノンフィクション部門、新書はまずまずのラインナップ。武田尚子『ミルクと日本人』(中公新書)、慎泰俊『ルポ 児童相談所』(ちくま新書)、石黒圭『語彙力を鍛える』(光文社新書)などは楽しく読めた。各所で話題の中島弘象『フィリピンパブ嬢の社会学』は、著者自ら論文執筆のために体当たり(付き合っちゃう)でフィリピン人にぶつかる様子が実に笑える。
今年はマンガが大凶作。『ちはやふる』『重版出来』『恋のツキ』『ふろがーる!』など継続購入中の連載作品を除けば、坂井先生の『ひだまり保育園おとな組』、鳥飼先生の『ロマンス暴風域』くらいしか買ってない。丸善が職場至近になったのでむしろ新作ウォッチの回数は増えたのだが…。2018は新規開拓がんばります。
(10) ON "Cloud"
最後は靴。これも身体感覚の拡張=メディアでしょ。(3)で少し触れたが、実は年末に出た健康診断(脂質:悪玉コレステロール値)の結果が自分史上最悪で、さすがになんとかしないといけないと感じ、まずは運動不足解消すんべと夜のジョギングをすることにしたのだった。
吉祥寺の靴店やスポーツ用品店をあちこち見て回っていたところ、ICI石井スポーツ@コピス店にて発見したのが、スイスの新興メーカーが出しているこのランニングシューズ。ソールまで真っ黒でスタイリッシュなのもさることながら、230gとむっちゃくちゃ軽いのと、自然と前のめりな姿勢を作ってくれるのと、通気性がいいので走っていても中がムレないのがよい。マジで革命起きるよ。
仕事用(オフィスカジュアルでOK)の靴もちょうど買い替えの時期が来たので、今年は3足捨ててこのON含め3足買った。まずはCAMPERに目をつけていたのだが、防水じゃないのと無駄に高いので却下し、百貨店で見つけたアキレスソルボのSRM1520というモデルが小慣れた値段だったのでゲット。もう1足は妻の勧めでDr.Martens。といってもスニーカータイプ(SOHO)なので安いやつだけど。
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以上、2017ベストメディアでした!
振り返ってみるといろんな分野で買い替え需要が起こった結果、例年音楽や書籍にかけていたお金がガジェットや服飾品に流れたという様子が見てとれる。2017は本当に外で飲食する機会がなかったので、良くも悪くも自分への投資に傾いていった、という。これもアラサーを過ぎつつある男の性だろうか。
子どもも1歳半になり、毎日ドラムに触れられる環境にあるのでいい音楽にはたくさん触れてもらいたい(目指せバディ・リッチ!)。そのためにも自分のアンテナの感度は良好に保っておかんといけませんな。
みなさんの2017ベストメディアは何だったでしょうか?
ひとつでも参考になれば幸いです。(了)
2016私的ベストメディア
2016は激動の一年でした。
パタハラ、社内力学による左遷、自宅建て替え、第一子誕生、3ヶ月間の育児休暇、転職、などなど。時間もお金も限られる中、細々とではありますがこの投稿のネタを確保できる程度の生活は続けてきました。ということで、今年もお楽しみいただければ。
過去の発表はこちら↓
2015 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20160101/1451618894
2014 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20150101/1420084106
2013 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20140102/1388446727
2012 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20130103/1357172912
2011 http://d.hatena.ne.jp/OMIOBEAT/20120102/1325481341
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(1) C&C Drum Company "Super Flyer Drum Set"
写真はこちら↓
新居建築の際に防音室を設置したのに合わせて購入。国内輸入代理店の三木楽器さんにお手伝いをいただき、サイズや仕様を特注でこさえた一品。ドラムセット購入はPearl rhythm traveler以来4~5年ぶりで、C&C日本人初のエンドーサーである神谷洵平さんへの憧れを具現化するかたちとなった。自宅用として小口径のものを、という視点で選んだものの、20"バスドラ(+VATER Vintage Bomber Beater)の音量は想像以上。暖かさと枯れたサウンドを兼ね揃えたタムの鳴りはマレットで叩くとそのふくよかさがよりリアルに体感できる。Istanbul Agopなどトルコ系シンバルとの相性もよく、これで当分個人練習でスタジオに行く必要はなくなったぞ。うっしっし(死語)
(2) 黒木渚 "ふざけんな世界、ふざけろよ"
- アーティスト: 黒木渚
- 出版社/メーカー: Lastrum
- 発売日: 2016/04/06
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2016初頭にTOKYO FMかなにかでゲスト出演しているのを聴き、なんじゃこの歌詞はと笑ったのが認知するきっかけだった。ただバックバンドの音はいいなあと思ったのでシングルのクレジットを読んでみるとあらあら、柏倉隆史やマシータさんが叩いている。上記のライブ映像にもあるように、近年あまりお目にかかれなかった遠慮のない手数で歌うドラムを炸裂させる柏倉氏がそこにいて胸がスッとした。それだけでも黒木渚の存在は評価されるべきだと思う。"アーモンド"も原曲はDr.柏倉氏だが、このマシータさんの力強いドラミングもなかなかグッとくる。
女性シンガー部門、同率1位はPredawn4年ぶりの新譜。12月のアルバムツアー最終日を観に行ったところ、これが2016ベストアクト。神谷さんのドラムは言わずもがな、シンガー清水の若返りっぷりにもびっくらこいた。"Universal Mind"は4~5年前からライブでも披露していたが、3ピースによるバンド感をアルバムのコンセプトにしたせいかますます岡北有由っぽくなっている。次点は安藤裕子『頂き物』。
- アーティスト: Predawn
- 出版社/メーカー: Pokhara Records / HIP LAND MUSIC
- 発売日: 2016/09/21
- メディア: CD
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(3) Gotch & The Good New Times "Good New Times"
- アーティスト: Gotch
- 出版社/メーカー: only in dreams
- 発売日: 2016/07/13
- メディア: CD
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(とくに7:30~"Humanoid Girl")
我らがYeYe(ソロ新譜はまあまあ)参加、アジカン後藤ソロプロジェクトの2nd。プロデューサーに元デスキャブのクリス・ウォラを付けたというだけで価値がある一枚。世代的にアジカンには少々距離感を持って接しているのだが、サウンド面では文句のつけようがなかった。mitsume "A LONG DAY"がアルバム全体で思ったほど聴き込める出来ではなかったので、こちらに軍配。
- アーティスト: コシュニエ
- 出版社/メーカー: 銀星RECORDS
- 発売日: 2016/04/20
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邦楽バンド部門、印象に残ったものではコシュニエのミニアルバム"パズル"。古川麦くんが参加しているチンプンカンプンとんちんかんのアルバムを新宿タワレコで視聴しようとしたら、ずいぶんロキノン系っぽい音がしてびっくりして買ってみたところ、試聴機と中身が違ってたという。ドラムの手数が多い感じは嫌いじゃない。Swim Sweet Under Shallow "dubbing"、吉田ヨウヘイgroup "paradise lost, it begins"(2015)、my letter "my letter"(2014)もよく聴いた。嬉しいところではbonobosの復活が挙げられようか。2010年代の若者にはceroのパクリみたいに見えるかもしれない。それでも蔡忠浩の歌声はまだまだアラサーの心を動かしてやまない。
(4) Stepen Steinbrink "Anagrams"
- アーティスト: スティーヴン・スタインブリンク
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2016/06/22
- メディア: CD
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(冒頭からでかっちり)
新規アーティスト発掘がほとんどできなかった洋楽部門。Stephen Steinbrink、2年ぶりの新譜が強いていえばベストか。M3などはファズを効かせたローファイなサウンドで新規性もあり、同ジャンル?のBon Iverより個人的には推したい。ってかBon Iverの新譜、そんなにいいか?
ヘビーローテーションだったのはAndy Shauf "The Party"。ビートルズからエリオットスミス、近年ではWilcoやreal estateあたりにも通じる気怠く生温い、しかし耳に心地よいグッドミュージックだ。コーヒーは苦手だけどたぶんこれ聴きながら飲んだらうまいはず。ちなみにBon Iverの来日公演は相当よかったらしいが、ライブでいうとYuckとDelta Sleepを生で観られたのは感動だった。特に後者はライブハウスの最前までいって身を乗り出して見入ってしまったよ。あ、くるり"now and then vol.3"のアンテナ再現ライブもなかなか。
ぐてたま!
(5) 崎谷実穂・柳瀬博一『混ぜる教育――80カ国の学生が学ぶ立命館アジア太平洋大学APUの秘密』
日本人:留学生=50:50で有名な別府の大学、その成功の過程を追った一冊。なぜこのタイミングで?という疑問はあるものの、わずかな開学準備期間のなかで海外のトップ高校に飛び込み当然で営業した様子などは、同業他社に勤めることになった人間としては勉強になる。国内でも英語で学位の取れる学部・院が増えているものの、鈴木典比古『なぜ国際教養大学はすごいのか』(PHP新書)を見ても「混ぜる」ための公用語=英語という視点がここまで徹底されている印象はない。ただ個人的には英語よりも日本人側からの歩み寄り、つまり「やさしい日本語」(庵功雄)の必要性がこれからの日本社会では問われるんじゃないかと。
教育関係の書籍では、井上智洋『人工知能と経済の未来』(文春新書)、山内太地・本間正人『高大接続改革』(ちくま新書)も仕事の一環で読んだ。AIの発達による雇用破壊についてはマスメディアでも取り上げられることが増えたが、アクティブラーニングや大学入試改革といった文科省主導の施策だけではこうした懸念には十分対応できなくなるだろう。健康寿命の伸長→65歳以上の再雇用をーとか言ってるけど、そもそも出生率2.0以下=人口減少確定なんだからもっと子どもにカネ使えよ、というのが人の親になった男の自然な要求なんですが。その他、坂爪真吾『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)、石黒圭『語彙力を鍛える』(光文社新書)、古い本だが山口創『子供の「脳」は肌にある』(光文社新書)なんかはおもしろかった。
(7) 片山ユキヲ『ふろがーる!』
- 作者: 片山ユキヲ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: コミック
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『花もて語れ』の完結から約3年、ついに片山先生が帰ってきた!1話1話がわりと短く連載開始当初はテンポがつかめないところもあったが、シローさん登場からツーリング要素が加わってストーリーにも動きが出てきた。第19話では近所の日帰り温泉が匿名で登場している。やっぱり取材先によっては名前NGのところもあるんだろうか?
- 作者: 新田章
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/22
- メディア: Kindle版
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マンガ部門は『ちはやふる』『重版出来』『健康で文化的な最低限度の生活』『こいいじ』『放課後カルテ』『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』など、過去のルーティンから脱却できず。新田章『恋のツキ』(モーニングKC)は新連載とはいえ新田先生自身は前作で「このマンガがすごい!」とか出ちゃったし…。なんかオススメのあったら教えてください。
(8) LG "minibeam" PH150G
LG PH150G コンパクトポータブル LEDプロジェクター(寿命約30,000時間/HD/130lm/0.46kg/バッテリー内蔵)
- 出版社/メーカー: LG Electronics Japan
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: Personal Computers
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防音室へのホームシアター導入は妻の悲願でして、手始めに壁に投影できる手頃なプロジェクターを…と大型電気店まで偵察に行ったところこれが目に留まった。5万円以下の小型プロジェクターの中では群を抜く画質の高さ、130ルーメンとは思えない照度で、部屋を真っ暗にしないでもある程度は視認できる。いい意味でLGのブランドイメージを覆された。スマホとのワイヤレス接続ではかなり画がカクつくが、映像はHDMI/MHLの有線接続、音源をBluetoothスピーカーに接続すれば簡易ミニシアターとしては十分楽しめる。レンズがLEDなので手入れがいらない点、ポータブルなので仕事にも使えそうな点を考慮すると、3.3万円はかなりいい買い物だった。
(9) 森達也 "FAKE"
やっぱり森達也は映画撮ってればいいの!とにかく観ればわかる!
(10) 火ぐまのパッチョ/電パッチョ
言わずと知れた東京ガスの新キャラクター否王子。世間ではプリケツがどうのと騒がれてるが、秋のガス展で電パッチョのやさしい笑顔にふれて一気にファンに。電気ものりかえてパッチョポイント貯めまくって息子(自分)用にぬいぐるみをゲットするのが今年の目標である。
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以上、ベストメディア2016でした。いかがでしたでしょうか?
洋楽部門などは少々貧弱なラインナップになりましたが、転職して職場が御茶ノ水になったので月1でジャニスに通いつつ研鑽したいと思います。みなさんのおすすめも共有くださいね。今年もよろしくお願いいたします!