(投書)女の気持ち 東京都練馬区 高見景子 主婦・38歳
●携帯電話は欲しかったが
あっちでも、こっちでもピーピー。
電車の中でも、お店の中でも、ラーメン屋さんでもピーピー。「もしもし」と話しだす。
携帯電話の普及の速さに目を見はっている。私も携帯電話が出始めたころは、ひとつ欲しいな、と思っていた。持病があるので、具合が悪くなった時、すぐに救急車を呼べるし、なんて思っていた。だが、いかんせん、私の体には、その携帯電話から出る電磁波に反応して作動し、命に危険を及ぼす機械が埋められているのだ。(後略)
世の中が便利になって技術の進歩のおかげで、私も生きていられるのはわかっているが、物事には副作用があるのだ。(略)
だけど、いつ倒れても、そばに公衆電話がなくても、すぐに救急車を呼んでもらえるから、まあいいか、と明るく気を取り戻し、副作用と戦っている。