OMIOの投書箱2

年末年始の雑記帳です。

(夕刊)売れ筋はスケスケ

●存在消し開放感
・モノが透け始めた。ファッションはもちろん、ポケットベルや腕時計、ヘッドホンステレオ、そして建物まで・・・・・・。今なぜ、“シースルー文化”なのか?

・[ソニーのヘッドフォン企画担当者談]「安物で金属の代用品というイメージの強いプラスチックも、十−二十代の若者にとっては身近な素材ですから」

東京国際フォーラム、JTビル、日本長期信用銀行本店、大手町野村ビル・・・・・・。注目を集めた九〇年代の大型建築物に共通しているのは、ガラス張りのアトリウム(中庭風空間)をとりいれていることだ。

・こんなスケスケ現象を、武蔵野美術大学教授で工業デザインに詳しい柏木博さんは、こんな風に分析する。/「……存在を消すという意味で、透明グッズや建築は、モノに囲まれた豊かな時代の反動なのかも知れません」