政府が「大喪恩赦」決定

●大赦　外登法など１７罪種
●汚職や外為法除外　選挙違反１万５千人が復権
２〜３面の特集記事からわかったのは、
・今回対象となるのは、昭和二十七年（一九五二年）のサンフランシスコ平和条約発効の際に行われた「平和条約大赦」以降の処分者。
・[竹下登]首相は今回の大赦に当たり「昭和天皇ご逝去という時代の節目にふさわしい規模にしたい」
小暮得雄・北大法学部教授の話
・元来、帝王の仁愛と威厳、あるいは権力者の雅量を示す方便として多用され……近代になると、ベッカリーア（十八世紀のイタリアの刑法学者）などの啓蒙（もう）思想家によって、弊害が厳しく糾弾されたが……現在でもひろく認められている。
・恩赦は、天皇の大権事項とされた旧憲法下と異なり、内閣の特別権限に属する。
・今回の大赦の際立った特徴は、いわゆる国連加盟恩赦以来、三十三年ぶりの大赦を含む点である。
⇒また争点のひとつとして、在日韓国人の指紋押捺問題が絡んでいる（外国人登録法違反者への恩赦）。
△恩赦政令と特別恩赦基準　原文あり