（夕刊）ぽっぷかるちゃー 月例講座 宮台真司・鶴見済（まもる）

●リセット文化
＜宮台＞若い子が読むストリート・マガジン『egg』『Kawaii!』って、初めて「（今の状況は）超ＯＫ」というメッセージだけを出している若者メディアじゃないかな。
＜鶴見＞［中略］テレビとか戦後の動乱の社会で育ってきたメディアは、どんないい社会になっても「殺人事件がまた起きました。怖いですね」といっていると思います。

＜宮＞……いざとなったらリセットできるからこそ、心から「たまごっち」を楽しめる。それで超ＯＫ。

＜宮＞現実は「現実」という観念が重くてある種の人たちを自由に動けなくするけど、ゲームはリセットできるし、いやだったら別のゲームやればいい。この相対性がゲームの中の自由さに結び付いていると思う。